西武池袋線・飯能駅から名郷行きのバスに乗り、終点で下車。９：４５に出発し、沢沿いの薄暗い杉林の中を黙々と登る。登山者は思ったほど多くなく、山岳会と思われる約１０名の中高年のパーティが、前を歩いているだけだった（ちなみにこのパーティとは最後のバス停まで同じ行程だったのだが、作業用のヘルメットをかぶっている男性とか、メンバーの中で１人だけ妙に若い女性などがいて、何やら謎めいていた）。３０分ほど登り、ちょっと疲れたけど空が近づいてきたと思った頃、尾根上に到着。いきなり展望がパッと開け、向こう側の尾根と、自分が登ってきた下界が見渡せる。天気は快晴、涼しい風が吹き渡り、鳥のさえずり声が聞こえる。うーん、これが尾根歩きの醍醐味だ！ 蕨山の頂上までは、のどかなアップダウンとミニ岩場をくり返し、１２：００頂上着。心配していた雪はほとんどなく、Ｔさん持参のピクニックシートに座って昼食にする。奥多摩や丹沢の山々が意外と近くに見え、都心方面では西武ドームがよく見える。
下りは、山ケイＪＯＹの写真に出てきそうな、雑木林に囲まれた幅の広い道を下る。長いアップダウンが続き、右下に名栗湖を眺め、ハイカーの火の不始末で焼失したという金比羅神社跡を過ぎ、尾根を離れて薄暗い急坂を下り、最後は墓地の中を抜けて、１５：４５さわらびの湯着。汗を流して１７：０８発のバスに乗り、飯能駅の手前の「中央通り」で下車。そして「おらが村」で反省会（･･･実は、今回の山行の私のもう１つの目的は、１度も行ったことがない「おらが村」に行くことだったのでした。）「おらが村」の窓から、Ｓさんお気に入りの奥多摩のシルエットを眺めながら、乾杯！
久しぶりに歩きごたえのある、奥武蔵らしいコースでした。
（2004年４月）