西武池袋線沿線の山は、私の好きなエリアの１つです。バスなどを使わずに駅からすぐに歩き出せること、そして、同じ低山でも高尾山と比べて人が少なく、静かな山歩きが楽しめること、などがその理由です。
今回の天覚山・大高山の案内は
山の標高 ４９３ｍ（高尾山よりも低い）
歩行時間 ３時間
これだけ見たら、誰でも「初心者向けの軽いハイキングコース」をイメージすると思いますが、予想に反して、何ともハードな山行でした。
東吾野駅を出てまもなく、木の根っこにつかまりながら登る急登が続き、尾根に出てからは激しいアップダウンの連続。最近あまり山に登っていなかった私には、トレーニングというよりは、修行のようなコースでした。天気は快晴、数日前の小雪の舞う寒さがウソのようなポカポカ陽気で、久しぶりに汗だくになりました。
途中の稜線や大高山の頂上からは、奥多摩の山々がよく見えました。山を始めた頃、この沿線の山で「ここは埼玉県なのに、どうして東京の山がこんなに近くに見えるの？」と不思議に思ったものですが、あとで地図を見て納得。あの山域は、埼玉県とはいっても、東京の青梅市や奥多摩町と隣接していて、奥多摩とは本当に目と鼻の先なんですね。近くに目をやると、正面の丘陵の上には西武ドーム、そして遠くに都心のビルもかすかに見えました。現在建設中の新・東京タワーが完成したら、どんな風に見えるんでしょう？
☆ 山と関係ないあとがき ☆
西武池袋線は、西武だけでなく、地下鉄有楽町線や副都心線など多種多様な車両が走っていて、電車を見るのも私の楽しみの１つです。2012年には副都心線と東横線がつながるそうで、「飯能発・元町中華街行き」なんていう電車が走るかもしれません。
（2010年2月21日）