奥多摩駅から奥多摩湖行きの臨時バスに乗り、終点で下車。前日の夏のような蒸し暑さとはうって変わって、気温１２℃のひんやりした中をスタート（９：４５）。いきなり急登が続き、木の根っこにつかまりながら登る。連休・晴天（の予報）・カタクリの開花時期 と好条件がそろったせいか、渋滞するほどの登山者の列が続く。サス沢山のピークを過ぎると、山ケイの写真に出てきそうなのびやかな山道が続き、カタクリの花があちこちに咲いている。アップダウンを繰り返しながら、１２：４５御前山頂上着。予想通り、座る場所もないほど混雑していたため、御前山避難小屋付近まで下り、昼食にする。マウンテンバイクをかついだ元気な若者が数名、三頭山方面に登っていった。１３：４５頂上を出発。鋸山方面の下山道は登山者も少なく、やっと静かな山歩きが楽しめた。午後からは太陽が顔を出し、尾根上はさわやかな風が吹き、芽が出たばかりの新緑を眺めながら、長い鋸尾根を延々と下る。
この日のハイライトは、題して「愛宕神社の謎の赤帽」
最後の愛宕山のピークが近づいてきた頃、手前の林道に赤帽の軽トラックが停まっているのが見えた。「Ｍさんの車だったりして」「まさか〜」と話しながら下ると、見覚えのあるあの巨体が、車の中からヌッと現れたのであった。「あ〜Ｍさんだ」「どうしたんですかぁ？」この日Ｍさんは飯能で引越の仕事が終わった後、車で奥多摩まで来て待ち伏せしていたそうで、しばらく歓談タイムが続き、すっかり下界モード（?）になってしまった。
Ｍさんと別れた後、愛宕山までのミニ急登を行くが、談笑後の登りは体が重くて、何ともきつい。そしてこの日一番の急斜面・愛宕神社の１８７段の石段を下る。国道に出た後、奥多摩駅前のスーパーで飲み物を購入。男性陣はさっそく缶ビールのふたを開け、「下山直後のビールは最高！」を実践していた。
１７：５０奥多摩駅着。１８：０４発の青梅線に乗り、車中宴会。一部メンバーはさらに居酒屋へ。久しぶりの長い山歩きだったが、変化に富んだ、歩きごたえのある山行だった。リーダーのＳさん、そしてメンバーの皆さん、お疲れさまでした。
（2003年５月）