「アルプスの少女ハイジ」に出てくるクララは、足が不自由で、車椅子の生活を送っています。生まれつきなのか？ 事故にあったのか？ 答えは
No。 つい最近、つまりハイジがやってくる直前までは、クララは健康な普通の女の子だったのです。クララの両親は、この直前に離婚しています。その時クララは家を出ていく母親を追いかけ、玄関の手前で転び、それ以降立ち上がれなくなってしまいました。クララの医者はこう断言しています。「クララの足はどこも悪くない。あの子が歩こうとさえ思えば歩けるんだ。」 そしてクララはアルプスのハイジのところに行って、めでたく歩けるようになります。クララが歩けるようになったのは奇跡ではなく、医学的に根拠があることなのでしょう。人間、歩けないと思うと本当に歩けなくなってしまう というのは、わかる気がします。
（2003年２月）