「歩く」ということ



友人の子どもが1歳を過ぎて、1人歩きを始めました。おぼつかない足どりで、一生懸命追いかける姿は、とてもほほえましいのですが、まだ体のバランスがとれなくて、よく転びます。一番かわいいのは、体の重心がうしろにある時、足だけを動かすと、本人は前に向かって歩こうとしているのに、意に反して、後向きに歩いてしまうのです。

それを見て、岩崎元郎さんのTV番組を、思い出しました。
「山歩きの基本は、体重の移動。足で地面をけってはいけない。」

そう、まさに歩き方の基本です。 私などは、山ではよく、体重のバランスがとれていないのに、足だけを動かしているように思います。

人間が猿から進化して歩き始めた過程と、山歩きのコツを、1歳の子どもから教わりました。



(2002年1月)



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