この日は東京も郡山も梅雨の晴れ間だったようですが、安達太良の山頂は暴風雨! ・・・正確には、横なぐりの霧雨で、視界は0ゼロ
立っているのがやっと という強風が吹き荒れていました。
最高地点の乳首山は危険だったので断念しましたが、下山途中では薄日が差し、さわやかな初夏の空と新緑を楽しむことができました。
高村光太郎の智恵子抄に出てくる 「ほんとの空」 を見たような気がします。
そして、最後のハイライトは、あだたら渓谷自然遊歩道 (私のカメラの技術では伝えきれないのが残念!)
登山道が終わって、駐車場まであと1km というところで、車が通れるような平坦な道と、川沿いの遊歩道の2コースがあったので、単に川沿いの道を選んだのですが、これがすばらしい。
雪どけと梅雨で水量が増し、「昇竜滝」「二階滝」「「魚止滝」など、その名のとおり迫力ある滝の連続で、見ているだけで心が洗われるような美しい光景が続きます。
夏だったらそのまま飛び込みたくなるような、楽しい遊歩道でした。
(2014年6月14日)
智恵子は東京に空が無いといふ。
ほんとの空が見たいといふ。
・・・・・
智恵子は遠くを見ながら言ふ。
阿多多羅山(あたたらやま)の山の上に
毎日出てゐる青い空が
智恵子のほんとの空だといふ。
くろがね小屋手前から二本松方面
あだたら渓谷自然遊歩道 魚止の滝